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吹越満ら実力派が集結!
オール淡路島ロケ、オーディションで選ばれた新人・西めぐみが注目の怪演ぶり!

本作品は、太平洋戦争の平和記念館を設立させることで、ある人物の過去を改竄しようとする市長と、それに反対する戦犯遺族の物語。登場人物が、バラバラの思惑で対立し錯綜していく様は、フィクションでありながらも現代社会“そのもの”をあぶり出す。平成生まれの監督が描く、現代と戦争の不透明な距離感を表現した他にはない作品が誕生した。
主人公の市長を演じるのは、数々の作品に出演している名バイプレーヤー・吹越満。記念館設立に反対する一家には、大方斐紗子、北香那、西山真来が出演。また現地オーディションで選ばれた西めぐみが新人ながら怪演。オール淡路島ロケを慣行し、キャストの8割は現地住人が演じた。監督は新鋭・河合健監督。

ストーリー

平和記念館設立を目指す市長と反発する戦犯遺族の攻防劇が始まる!

平成最後の年。外来種である亀の大量繁殖問題に悩まされている架空の街、関谷市。そんな関谷市の市長、清水昭雄は太平洋戦争の平和記念館設立を目指していた。そこに一通の怪文書が届く。
『平和記念館設立を中止せよ。私は清水正一を許さない』
送りつけてきたのは、街で石材店を営む BC 級戦犯遺族の南野和子。そこから始まる、市長 VS 南野家の攻防劇。思想とは無縁の長女・えり子、国際ボランティア活動を行う孫の紗江。もう一人の孫で石材店を共に営む光。そして、紗江の娘の幼子マリ。思想もバラバラの南野家がそれぞれの思惑で昭雄にぶつかっていく。被害者と加害者の境を見失い、物語は奇想天外なラストへと駆け抜けていく―

予告編

キャスト

清水昭雄 / 吹越満

1965年生まれ、青森県出身。1984年より劇団WAHAHA本舗に所属し、90年『つぐみ』(市川準監督)で初出演。99年の退団後も数多くの舞台、TVドラマ、映画に出演。06年より放送されている人気ドラマ「警視庁捜査一課9係」(現タイトル「特捜9」テレビ朝日系)にレギュラー出演。11年には映画『冷たい熱帯魚』(園子温監督)で長編映画初主演を務めるなど、映画・TVドラマ・舞台と幅広い分野で活躍中。主な映画出演作に、『たそがれ清兵衛』(02/山田洋次監督)、『ヘヴンズストーリー』(10/瀬々敬久監督)、『友だちのパパが好き』(15/山内ケンジ監督)、『モリのいる場所』(18/沖田修一監督)、『よこがお』(19/深田晃司監督)、『嘘八百 京町ロワイヤル』(20/武正晴監督)、『銃 2020』(20/武正晴監督)、公開待機作に『大コメ騒動』(21年1月公開/本木克英監督)などがある。

南野和子 / 大方斐紗子

1939年生まれ、福島県出身。俳優座付属養成所卒業後、劇団青年座を経て合同会社現代に所属。舞台女優としてキャリアをスタートし、数多くの映画・TVドラマに出演。またアニメの声優、シャンソン歌手など多彩な活躍をしている。主な映画出演作に、『太陽の王子 ホルスの大冒険』(68/高畑勲監督)、『恋の罪』(11/園子温監督)、『葛城事件』(16/赤堀雅秋監督)、『おじいちゃん、死んじゃったって』(17/森ガキ侑大監督)、『よこがお』(19/深田晃司監督)、『閉鎖病棟―それぞれの朝―』(19/平山秀幸監督)、『雪子さんの足音』(19/浜野佐知監督)、『Daughters』(20/津田肇監督)。ドラマでは、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(13)、「ひよっこ」(17)、「半分、青い」(18)、NHK 大河ドラマ 「八重の桜」(13)、「いだてん〜東京オリムピック噺~」(19)、「あなたの番です」(19/日本テレビ系)などがある。

南野光 / 北香那

1997年生まれ、東京都出身。10年にミュージカル「赤毛のアン」のアン役で舞台デビュー。12年『震動』(平野朝美監督)で耳の不自由な女子高生を演じ映画初主演。TVドラマ「バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~」(17/テレビ東京系)では、ヒロイン・ジャスミン役に抜擢されベテラン俳優たちとの共演で注目を集めた。アニメ映画『ペンギン・ハイウェイ』(18/石田祐康監督)では、初の声優出演ながら主演を務めた。他出演作品にTVドラマでは、NHK 大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺~」(19)、「相棒season18」(19/テレビ朝日系)、「隕石家族」(20/フジテレビ系)、映画では『黒い乙女Q』(19/佐藤佐吉監督) などがある。河合健監督の前作『ひつじものがたり』にも出演している。

南野紗江 / 西山真来

1984年生まれ、京都府出身。神戸大学在学中に演劇ユニット「象、鯨。」を主宰、演出・俳優として作品を発表。 関西でフリーの俳優として活動後、上京し数多くの舞台、映画に出演。『へばの』(08/木村文洋監督)、『乃梨子の場合』(15/坂本礼監督)では主演を務めた。主な出演作に、『新しき民』(14/山﨑樹一郎監督)、『おだやかな日常』(14/内田伸輝監督)、『夏の娘たち~ひめごと』(17/堀禎一監督)、『寝ても覚めても』(18/濱口竜介監督)、『月夜釜合戦』(18/佐藤零郎監督)、『不能犯』(18/白石晃士監督)、『息衝く』(18/木村文洋監督)、『東京の恋人』(19/下社敦郎監督)、『地獄少女』(19/白石晃士監督)、『SHELL and JOINT』(20/平林勇監督)、『れいこいるか』(20/いまおかしんじ監督)、『スパイの妻』(20/黒沢清監督)などがある。

南野えり子 / 髙橋睦子(新人)

1965年生まれ、淡路島出身。ファイナンシャルプランナー、現職二期目の洲本市議会議員(会派「志」)。また司会業にも携わり、結婚式の司会1000組以上、ジャパンスチューデントジャズフェスティバルの総合司会を20年連続で務める。また、地元のケーブルテレビのアナウンサーも12年勤める。その他にもジャズのボーカルとしてハウスバンドでの活動や、ウクレレ&ボーカルの夫婦デュオ「AloAlo」として病院や特別養護老人ホームなどへ慰問演奏を行う。2020年からはインターネットFM「淡路島にんぎゃかステーション」のパーソナリティとしても活動している。

南野マリ / 西めぐみ(新人)

2011年生まれ、淡路島出身。保育園年中からダンススクールに通い始める。その他の習い事は、習字と英会話。祖母の勧めで本作品の第一回オーディションに参加する。将来の夢はダンスの先生か、ミュージカル女優。本作品がお芝居初挑戦である。

清水正一 / 藤森三千雄(新人)

1930年生まれ、島根県出身。トーラーのヘブライ語原典研究家。国境警備隊青少年の幹部学校在籍時に玉音放送を聞く。日本の教育が180度変わり、その虚無感から数十年間かけてあらゆる宗教の勉強を始める。阪神淡路大震災で家が崩れて下敷きとなるも無事生還。それがきっかけで、難解であるが故に長らく手を出していなかったヘブライ語原典の研究に取り掛かり、現在に至る。

スタッフ

脚本・監督 / 河合健
1989年生まれ、大阪府出身。映画監督、緒方明を師事。 日本映画学校(現・日本映画大学)卒業後、 助監督として、瀧本智行、熊切和嘉、入江悠などの監督作品に携わる。 また、その合間に自主映画を二本製作。 一作目の自主映画『極私的ランナウェイ』がぴあフィルムフェスティバル2012、 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2013のコンペティションに入選する。 二作目の自主映画『ひつじものがたり』がドイツの第16回Nippon ConnectionのNIPPON VISIONS部門、 オランダのCAMERA JAPAN2016で上映される。 本作では、企画発案から出資集め、プロデューサー・脚本を兼務する。

『僕が戦争に対して切実に感じること。それは戦争の悲惨さよりも前に、語り手によって事実が簡単に崩れ落ちてしまう恐ろしさだ。何があったのか、誰が悪いのか、人に聞けば聞くほど、もうわけが分からなくなってくる。この混乱、何かと似ているなと思ったら、今の政治に対しても同じだった。その感覚をそのまま映画で表現しようと思った。平成生まれの僕と太平洋戦争との不透明な距離感。どうか、実感してほしい。』
撮影 / 向山英司

1979年生まれ、山梨県出身。日本映画学校(現 日本映画大学) 卒業後、フリーの撮影助手になる。柴崎幸三氏、蔦井孝洋氏、山田康介氏らに師事。Bカメラマンとして、CM映画『刀剣乱舞』(19)、映画『サイレント・トーキョー』(20)、ドラマ『Wコールドケース3』(20)に参加。劇映画でのメインカメラマンとしては今作品がデビュー。

照明 / 加藤あやこ

新潟県出身。専門学校卒業後、『DRIVE』(02/SABU監督)を皮切りに様々な作品に助手として参加。疋田ヨシタケ氏に師事し、チーフとして『MIRACLEデビクロくんの恋と魔法』(14)、『猫は抱くもの』(18)など犬童一心監督作品に参加。『駅までの道をおしえて』(19/橋本直樹監督)で技師デビュー。担当作品に『きみの瞳が問いかけている』(20/三木孝浩監督)がある。

美術 / 野々垣聡

1978年生まれ、埼玉県出身。美術監督の稲垣尚夫、中澤克己、原田恭明に師事。2010年、映画『ヘヴンズ ストーリー』(瀬々敬久監督)で美術監督デビュー。主な担当作品に、『きばいやんせ!私』(19/武正晴監督)、『影踏み』(19/篠原哲雄監督)、『駅までの道をおしえて』(19/橋本直樹監督)、『銃 2020』(20/武正晴監督)などがある。

音楽 / 今村左悶

1983年生まれ、青森県出身。大阪芸術大学在学中に石井裕也監督と出会い、『剥き出しにっぽん』(05)、『川の底からこんにちは』(09)、『あぜ道のダンディ』(10)の劇伴を担当。以降、映画音楽を中心に活動。主な担当作品に『だってしょうがないじゃない』(19/坪田義史監督)、『二人ノ世界』(20/藤本啓太監督)など、河合監督の前作『ひつじものがたり』でも音楽を担当。